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数字では測れない開放感 内と外が繋がる家

所在地/新潟市 家族構成/夫婦+子ども1人 竣工/2006年7月 構造/木造軸組工法 延床面積100.09m²(30.27坪) 本体工事費/1,750万円

ポイント

N邸は三方の掃き出し窓がウッドデッキを囲む、コートハウス。
外からの視線をカットした設計で、カーテンを開け放した開放的な暮らしを楽しんでいる。

「家づくりを考え始めた当初は、広い家に憧れていました」(ご夫婦)  Nさんご夫婦が新居に求めた一番の希望は「開放感」だったと言います。ところが、複数社に設計プランを依頼していたご夫婦が、それらのプランの中から選んだのは、延べ床面積が約30坪と、最も狭いプランでした。

それは、キッチンとリビング、そして子ども部屋が中央のウッドデッキを囲む、平屋建てのプラン。大きな掃き出し窓で囲んだウッドデッキは、視線を内から外へ逃がし、視覚的な空間の広がりを演出。外からの視線が届かないので、カーテンを開け放した開放的な暮らしが楽しめます。

「開放的な家=広い家だと思い込んでいた」というご夫婦は、最後にこう話してくれました。「開放感とはこういうことか、と気付かされました。家族がいかにリラックスできる空間であるか。私達が求めていた答えは、(数字上の)広さとは無縁のところにあったんです」。

吹き付けのマットな質感が美しい外観。道路側からはサンルームの曇りガラスしか開口部が見えない。

中庭のウッドデッキは生け垣で目隠し。外からの視線を遮断することで、開放的な暮らしが実現した。

大きな窓から光が差し込むダイニング・キッチン。キッチンからは、リビングはもちろん、中庭を通して子ども部屋も見える。

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