玄関先でゲストを迎えるウェルカム・キッチン
所在地/新潟市 家族構成/夫婦+子ども3人 竣工/2006年12月 構造/木造軸組工法 延床面積170.25m²(51.40坪)1階116.94m²(35.30坪)2階 53.31m²(16.09坪)
ポイント
玄関のほぼ正面に、ゲストを出迎えるかのように構える、S邸のキッチン。
キッチンを生活の中心に据えたプランニングが、独特の間取りを生んだ。
S邸の玄関扉を開けて奥行きのある土間を進むと、仕切り一つない空間のほぼ正面に、アイランド型のキッチンが現れます。つまり、ゲストを迎える最初の場所がキッチン。ご夫婦がそんな間取りを選択するには、ある理由がありました。
ご自宅を新築する前は一戸建ての借家にお住まいだったSさんご家族。独立型のキッチンと、家族がくつろぐリビングは厚い壁で隔てられ、キッチンに立つ奥様は一人、孤独に料理をしていました。
そんな奥様が、新居を構えるに当たって最初に考えたのが、キッチンの位置。ご夫婦が口を揃えて「我が家は、キッチンありきの家です(笑)」と話す通り、まずキッチンを家の中央に配置し、そこからそのほかの間取りを決めていきました。結果、「玄関を上がるとまずキッチン」という独特な間取りが誕生。「人に見られることが宿命のようなキッチンですから、良い意味で緊張感を保っていられます」と奥様は笑いながら話してくれました。
家の中心に位置するダイニング・キッチン。キッチンに隣接させたダイニング・テーブルは、配膳もラクラク。
キッチンの前面にはスタディコーナーとしてのカウンターを設置。
インナーガレージを備えたS邸外観。写真左下に見える土は家庭菜園のもの。
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