デザインが生んだ新たな価値観
所在地/長岡市 家族構成/夫婦+子ども2人 竣工/2010年1月 構造/木造軸組工法 延床面積105.98m²(32.05坪)1階 57.96m²(17.53坪)2階 48.02m²(14.52坪)
全面ガラス張りのファサードが特徴的な外観。夜間はロールスクリーンを閉めれば、外からの視線は気にならない。
閑静な住宅地の中にあって、ほぼ全面ガラス張りのファサードという独特の外観が人目を引くN邸。シンプルな直方体に屋根を浮かべたように見える建物は、設計の当初、さらに独創的な形をしていたそうです。「最初はドーナツ型の平面を持つ家にしたかったんですが、さすがに色々と問題があって諦めました」(ご主人)。それでも、平面が円形から長方形に変わっただけで「コンセプトは同じ」(ご夫婦)。
ガラス張りのデザインについては、周囲から住み心地を心配する声も多かったとか。しかし、「意外なほど暮らしやすい」と、ご夫婦は口を揃えます。「日中は薄手のロールスクリーンさえ下ろせば通りからの視線は気にならないし、厚手のスクリーンで日光を調節できるから、とても機能的ですよ」(奥様)。
独創的なデザインを出発点にして生まれた、新たな価値観。「Nさんご夫婦じゃなければ反対していた」という設計者の言葉に、デザインに対するご夫婦の熱意と覚悟がうかがえます。
キッチンからリビングを望む。小物にまで気を配った色のない空間に、紅一点のソファが印象的。
【LDK】小上がりからLDKを望む。日中は薄手のロールスクリーンを下ろしても、明るさは十分。オブジェのようならせん階段が印象的だ。
壁から床、天井、キッチン、家具に至るまで白で統一されたLDK。「散らかってたり、ゴミが落ちたりしていると台無しなので、まめに掃除しようという気になりますね(笑)」(奥様)。
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