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【新潟の高断熱住宅⑥】HEAT20・G3グレード。大型パネルでUA値=0.23を達成
2022/3/8
2024/10/15
実例

【新潟の高断熱住宅⑥】HEAT20・G3グレード。大型パネルでUA値=0.23を達成

ハウジングこまち編集部
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2階部分がオーバーハングした浮遊感のあるフォルムが目を引くW邸。

驚くべきはそのユニークなデザインだけでなく、UA値=0.23(HEAT20・G3グレード)という非常に高い断熱性能を備えていることにある。

一見不安定そうに見える外観だが、許容応力度計算を行い耐震等級3をクリア。迫り出した2階部分はポーチの天井にもなる機能的なデザイン。建物中央の壁は魚沼杉。

壁内の断熱材は高性能グラスウール120㎜+フェノールフォーム60㎜。

窓は全て樹脂サッシ+トリプルガラスを採用。

大型パネル工法を使って躯体工事の多くを工業化し、施工精度も高められている。

「数年前に中古住宅を買ってここで暮らしていましたが、夏は暑く、冬は寒さと結露に悩まされていました。寒くて使っていない部屋もいくつかありましたね。建て替えは数年前に見学会を訪問してから、いつかお願いしたいと思っていたサトウ工務店さんに依頼しました」と奥様。

ゆったりとしたワンルームの2階。壁は天然素材のモイス仕上げ。

完成した家は延床面積27坪で、建て替え前の32坪の家よりもコンパクト。

しかし、高い断熱性能により家中が快適温度に保たれるため、全ての部屋を活用できるようになったという。

「前は1階でカーテンを閉めて生活していましたが、今は2階リビングで景色を眺めながら暮らせるようになりました」(ご主人)。

物干し・収納を兼ねた脱衣室や、全長8.7mの造作キッチン、キャンプ道具を保管する玄関収納など、細やかな設計も快適な暮らしを支える。

「建て替え前は休日になるとどこかへ出かけていましたが、新居になってからは家で過ごす時間が好きになりました」(奥様)。

玄関収納の棚にはキャンプ道具が整然と並んでいる。奥のドアから外に出れば、キャンプ道具やサーフボードをスムーズに車に積み込める。
洗面台も水に強いモールテックス仕上げ。奥は収納・物干し・脱衣室を兼ねた空間。エアコンの風で洗濯物がよく乾く。
使い勝手を考えて設計された造作キッチン。「広くて収納も多く、作業がしやすいですね」(奥様)。
宙に浮かぶように伸びるモールテックス仕上げの作業台は、パソコンでの作業や、お子様の勉強などに活用。掃き出し窓の向こうにはバルコニーが設けられている。「時々ここにキャンプ道具を出して、七輪で焼肉を楽しんでいます」(ご主人)。
リビングの奥は引き戸で仕切れる子ども部屋。

【DATA】
新潟市W邸
延床面積/89.43m²(27.00坪) 1F 42.23m²(12.75坪) 2F 47.20m²(14.25坪)
家族構成/夫婦+子ども2人
竣工/2021年3月
構造/木造軸組工法
(取材時期:2021年秋)

株式会社 サトウ工務店(設計・施工)
住所/三条市高屋敷65-1
TEL/0256-46-2176
営業時間/8時〜17時30分
定休日/不定休

ネイティブディメンションズ 一級建築士事務所(設計)
住所/新潟市東区小金台7-25
TEL/025-367-9698
営業時間/8時〜17時
定休日/日・月曜、祝日

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