
1階の約3/4を占める開放的なLDK。温かみあるオークの無垢の床が心地いい。吹き抜けにより2階まで空間が連続していく。
豊かな芝庭を眺める 大らかな箱の家 新潟市 H邸
玄関で靴を脱ぎ、木製建具を開くと、25畳もの大空間が広がるH邸。東南側には大きな窓が連続しており、建物中央に設けられた吹き抜けを介して2階からも光が降り注ぎます。「オーガニックスタジオ新潟さんのモデルハウスを見学し、建物のデザインや庭を意識したつくりに魅力を感じました」とご主人。お子様たちが走り回れる広いリビングや、光を採り込む大きな窓がある家を希望して、打ち合わせを進めていったそうです。 完成したのはシンプルな箱型の家。間仕切りが少ない開放的なプランで、どこに居ても家族の気配を感じられます。付加断熱やトリプルガラスを使い断熱性能を高めた住まいは、冬はキッチンに備えられた床下エアコン1台、夏は2階に設置されたエアコン1台で家中を快適温度に保てます。「アパート暮らしで悩まされた、冬の寒さや夏の暑さを感じることがありません」(ご主人)。「冬でも家中が暖かいので、お風呂上がりに子どもたちが服を着たがらないんですよ」と奥様はほほ笑みます。 リビングから見渡せる裏庭の一部は家庭菜園に。夏はトマトやキュウリを、秋にはサツマイモを収穫したそうです。「夏は庭でバーベキューも楽しみました。庭はまだ手を付けていない部分もあるので、これから整えていきたいですね」とご主人。庭と繋がる住まいが、豊かな日常をつくり出しています。

明るい窓辺にはくつろげるベンチが連続。「ベンチの下は収納になっていて、子どもたちのおもちゃを片付けるのに便利ですね」(奥様)。

3.75畳の吹き抜けからダイニングを見下ろす。UA値=0.37の高断熱仕様に仕切りの少ない設計が相まって、全館冷暖房が効率よく行える。

吹き抜けの前には幅2.2mのデスクが造作されており、家族みんなで使うことができる。後ろにはたっぷり本が収納できる造作棚が。

心地よいラフさが特徴的な、構造を現しにした天井。キッチンからリビングや濡れ縁で遊ぶ子どもたちの様子を眺めながら家事ができる。

温かみあるレンガ色のタイルが造作のカップボードによく似合う。カップボード左下のパネルの中には床下エアコンが隠されている。

裏庭と向き合う東南面の壁は杉板の押し縁張り。すっきりしたフォルムながら、両サイドの袖壁や1・2階それぞれに設けられた庇など、日射遮蔽も考えられている。

玄関がある北西側は白いガルバリウム鋼板仕上げ。雨に洗われて発錆が抑えられるように、こちらは軒のないデザインにしている。

豆砂利洗い出し仕上げの土間に木製の製作建具。玄関にも味わいのある素材があふれている。

将来2部屋に仕切って使える子ども部屋は、現在はフリースペースとして活用。

1F

2F
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お客様の声
「エアコン1台で年中快適」
この家に住む前は、気密断熱性能はあまり気にしていませんでした。それに、「エアコン1台で快適に暮らせる家がつくれる」という話を聞いていましたが、実は信じていなかったんですよ(笑)。でも実際に住んでみたら、本当に冬も夏もエアコン1台で居心地がよく最高でした。無垢の床もメンテナンスの手間が面倒かなと思っていましたが、今はカサカサになりやすいキッチンの床に蜜蝋ワックスを塗るのを楽しんでいます。 -
担当スタッフコメント
「広いリビングが欲しい」というご要望に対して、最近主流となっているオガスタのデザインとは異なる「箱型」の家を提案させて頂きました。それにより、構造的に安定感のあるプランとなり、柱の少ないリビングができ上がりました。窓は眺めのいい中央部分を抜きながらも耐震性を持たせるために、ステンレス製のブレース(筋交い)を入れています。窓側の階段とベンチを一体にしており、窓辺に居場所をつくり出しているのも特徴です。
設計部 阿部 誠治
DATA | |
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家族構成 | 夫婦 子ども2人 |
竣工日 | 2020年09月 |
構造 | 木造軸組工法 |
延床面積 |
107.88m²
(32.57坪)
1F 53.82m² (16.25坪) 2F 54.06m² (16.32坪) |
「本物のエコハウス」だから叶う 全館空調の快適な暮らし
オーガニックスタジオ新潟の家の落ち着いた佇まいや窓からの景色の美しさは、庭(外構)と一体で設計されることで生まれています。自然素材を生かした品位ある空間を目指し、テーブルから椅子、キッチンに至るまで、オーダーで対応可能。内部空間は静かに調和のとれた、凛とした仕上がりになっています。
新潟では、一般的な断熱...⇒続きを見る
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