中庭の開放感を楽しむ窓辺のダイニング・キッチン
所在地/新潟市 家族構成/夫婦+子ども2人 竣工/2007年3月 構造/木造軸組工法 延床面積121.17m²(36.70坪)1階 83.90m²(25.40坪)2階 37.27m²(11.30坪)
ポイント
家の中心に広い中庭があるT邸。
大開口から外の景色を楽しめるダイニングは、まるでレストランの客席のよう。
T邸は、中庭を囲み、コの字型に各部屋を配置したコートハウス。土を盛って、本来の地面よりも高い位置に造られた中庭は、ほとんど外からの視線が届かないプライベートな空間です。リビングとダイニング・キッチンには大きな掃き出し窓を設け、この中庭と、遠くの山々の稜線を楽しめるように設計。特に、窓際に大きなテーブルを置いたダイニング・キッチンは、中庭の緑を間近に望む、開放感たっぷりの空間です。
この開放的な空間のモデルとなったのは、Tさんご夫婦が旅行で訪れたモルディブの水上コテージ。「毎年1度はモルディブに行く」という建築家との出会いもあり、その圧倒的な開放感を共有したうえで、設計が進められました。
対面式のキッチンに立つ奥様も、ダイニングに座るご家族も、大きな開口部いっぱいに広がる景色を眺めながら料理と食事を楽しむT邸。そこには、どんなリゾートも敵わない、ご家族だけのくつろぎの時間が流れています。
玄関脇の階段上部からダイニング・キッチンを望む。中庭とリビングを見渡せる位置に置かれたキッチンの奥には、大容量のパントリーも備えた。
キッチン付近からダイニング越しに玄関脇の階段を望む。中庭の求心力を強調するため、北側の壁にはあえて窓を設けず、天窓からの採光のみとした。
キッチンからリビング、中庭を望む。キッチンはコの字型の間取りの角に配置し、リビング、中庭、ダイニングと、広い視野を確保した。
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