空間を切り替えるステージのようなキッチン
所在地/新潟市 家族構成/夫婦+子ども1人 竣工/2007年10月 構造/木造軸組工法 延床面積152.98m²(46.17坪)1階 53.15m²(16.04坪)2階 53.64m²(16.19坪)3階 46.19m²(13.94坪)
ポイント
リビングとダイニング・キッチンの間には3段分の段差が。
リビング側から見ると、キッチンがまるでステージのよう。
「とにかくお料理が大好きなんです。作るのも、食べてもらうのも」という奥様がこだわったキッチンは、リビングから階段3段分も高い位置に誇らしく構え、まるでステージのよう。この「ステージ型キッチン」が生まれた背景には、S邸の敷地面積という問題がありました。
借家だった一軒家を引き払い、ご主人のご実家の敷地内に一戸建てを新築することになったSさんご夫婦。27坪という、決して広いとは言えない土地に、面白味と実用性を兼ね備えた家を建てようと決めたSさんご夫婦。2階に配したリビングとダイニングを、距離ではなく、感覚的に切り替えるための手段として、「3段の高低差」が生まれました。
「死角が少ないから小さい子どもの様子も見えるし、気に入っています。逆にリビングからはキッチン側の死角が増えて、少々散らかっていても気になりません」と笑う奥様は、今日もステージに立って、家族を楽しませる料理を作っています。
シルバーで統一されたキッチン。「1日の中でも長い時間を過ごす場所だから、居心地の良いように、妥協はしませんでした」(奥様)。
段差のおかげで、リビング側からはシンクの辺りが死角になる。
3階ホールから2階のリビングを見下ろす。メインフロアである2階の開放感を確保するため、ほかの階に比べて2階の階高は高く設計された。
この家の平面図を見る
※ この記事に掲載したお宅の設計・施工会社については、ハウジングこまち編集部までお問い合わせください。